【新ルールは取りやめに】
2020.5.11のISUの新ルール発表から一転、
2020.7.9 ISUより、
新ルールは、2020-2021シーズンは適用されないことが発表されました。
つまり、2020-2021シーズンは、2019-2020現行ルールのままということになります。
なお、こちらで掲載しています、当初、適用予定だった新ルールについての説明等は、このまま掲載とさせて頂きます。
適用されない理由等も、下記に明記しておりますので、ご覧下さい。
わかりにくい記載内容となり、申し訳ありません。
↓以下は、新ルール適用の際の内容です。
2020-2021シーズンは、適用されません。
2020年5月11日、ISU国際スケート連盟より、
フィギュアスケート2020-2021シーズンの新ルールが発表されました。
大きな変更としては、3つの4回転ジャンプの基礎点が下げられたことです。
平昌オリンピックからの4シーズンを、変更点を比較できるよう、表にしてみました。
男女シングルのみです。
掲載内容は、ジャンプ基礎点/GOE/演技時間などの主なルールのみになります。
細かな変更は載せていませんので、ご了承下さい。
ISUによるフィギュアスケートのルール改正について
フィギュアスケートのルールは、毎年5、6月頃、ISUにより改正が行われます。
オリンピック後は大幅に改正され、その後、次のオリンピックまでは毎年小幅に改正される傾向にあります。
男女シングル「ルール」演技時間、GOEほか
前シーズンより変更になった箇所は、赤色にしています。
項目 | 2017-2018 (平昌OP) |
2018-2019 /2019-2020 |
最新ルール 2020-2021 |
演技時間(FS)男子 | 4分30秒 | 4分 | 4分 |
GOE(出来栄え点) | 7段階評価 (+3~-3) |
11段階評価(+5~-5) | 11段階評価(+5~-5) |
コレオシークエンス | 基礎点2.0 | 基礎点3.0 | 基礎点3.0 |
規定ジャンプ数(男子) | 8個 | 7個 | 7個 |
演技後半 ジャンプ 得点 |
全ての ジャンプが 1.1倍 |
SP: 最後の1本が1.1倍 FP: 最後の3本が1.1倍 |
SP: 最後の1本が1.1倍 FP: 最後の3本が1.1倍 |
連続4回転 ジャンプ数 |
2回まで | 1回まで | 1回まで |
男女シングル「ルール」ジャンプの基礎点
前シーズンより変更になった基礎点は、
赤色にしています。
※新ルールは、2020-2021シーズンは適用されないことになりました。
当初、改定予定だった↓下記のジャンプ基礎点は、斜線で訂正してあります。
わかりにくくて申し訳ありませんが、
最新ルール欄は、2019-2020シーズンと同じです。
ジャンプ種類 | 2017 -2018 (平昌OP) |
2018 -2019 /2019 -2020 |
最新ルール 2020 -2021 |
ダブルアクセル(2回転半) | 3.3 | 3.3 | 3.3 |
3回転トゥループ | 4.3 | 4.2 | 4.2 |
3回転サルコウ | 4.4 | 4.3 | 4.3 |
3回転ループ | 5.1 | 4.9 | 4.9 |
3回転フリップ | 5.3 | 5.3 | 5.3 |
3回転ルッツ | 6.0 | 5.9 | |
トリプルアクセル(3回転半) | 8.5 | 8.0 | 8.0 |
4回転トゥループ | 10.3 | 9.5 | 9.5 |
4回転サルコウ | 10.5 | 9.7 | 9.7 |
4回転ループ | 12.0 | 10.5 | |
4回転フリップ | 12.3 | 11.0 | 11.0 |
4回転ルッツ | 13.6 | 11.5 | |
クワドアクセル(4回転半) | 15.0 | 12.5 | 12.5 |
ジャンプ基礎点とGOEの変更理由
【新ルールは取りやめに】
2020.5.11のISUの新ルール発表から一転、
2020.7.9 ISUより、
ルールの改正は行わないことが発表されました。
つまり、2020-2021シーズンは、2019-2020現行ルールのままということになります。
理由は、コロナウイルス感染拡大の影響により、
今も練習がままならない選手が、新ルールでプログラムを組み、戦うことは困難である、
という理由からです。
ですので、こちらで掲載している新ルールについては、一旦、白紙ということになります。
ですが、内容はそのまま、こちらに掲載したままにしておきます。
よろしくお願いいたします。
【平昌オリンピック後】
平昌オリンピックの翌シーズンは、大幅なルール改正が行われ、ほとんどのジャンプの基礎点が下がっています。
同時にGOE(出来栄え点)は7段階→11段階に変更され、幅が広げられました。
これは、単に難しいジャンプに高い得点を与えるのではなく、質の良いジャンプをより評価する、という意味合いになります。
「質のよいジャンプを跳んで下さいね」といったところでしょうか。
【2020-2021シーズン】↓※当初、改定予定だった新ルール
2020-2021シーズンでは、
さらに3回転/4回転のルッツの基礎点が下げられ、逆に4回転ループは上がっています。
その変更により、4回転においては、
ループ、フリップ、ルッツが同基礎点になりました。
これまでルッツは、アクセルに次ぐ難しいジャンプとされ、基礎点が高かったのですが、今回の改正により、
難易度においては、3つのジャンプは同格ということになりました。
ISU公式サイトで、
ファビオ・ビアンケッティ技術委員長は、シーズン中の調査と統計ほかの観点から、今回の変更理由を次のように説明しています。
「統計的に見ると、4回転ループが最も難易度が高いと思われるが、選手の体型による部分も大きいので、これら3つのジャンプを同じ基礎点にした」
「3回転ルッツをフリップと同じ基礎点に下げた理由は、調査において、3回転ルッツとフリップは、ジャンプを踏み切るまでの動きを含めた技術的な難易度が同じだとわかった」
これについては、賛否両論あるようです。
いずれにせよ、選手たちは、このルール変更を視野にいれ、新シーズンのプログラムを考えなくてはいけません。
どんな構成で、新プログラムを見せてくれるのでしょうか。
ファンとしては、楽しみに待ちましょう。