ISUスケーティング・アワード2020の開催が決定されました。
ISUが新しく創設した、この「ISUスケーティング・アワード」。
いったいどんな内容なのでしょうか?
調べてみました!
ISUスケーティング・アワード2020とは?
世界フィギュアスケート選手権2020の一環として催される、簡単に言うと、
エキシビジョン(EX豪華版)+授賞式のような催しです。
賞は、選手に授与されるだけでなく、
プログラム・衣装ほか全7部門があります。
一つの作品(プログラム)を作り上げるために、携わった人達全員を表彰する、
まさにISU版アカデミー賞!といったイメージです。
【日程】
2020年3月22日 カナダ・モントリオール
※残念ながら、中止となりました
2020.4.30、ISUより、代替として、2020.7.11 ISUスケーティング・アワード2020のオンライン開催が
発表されています(2020.6.26 ISU発表)
【創設】
創設されたばかりで、2020年は記念すべき初開催です。
コロナウイルス感染の影響から、世界選手権2020・アワードも中止となりましたが、アワードのみ、2020年7月の開催が決定しました。
【目的】
世界フィギュアスケート選手権2020に出場する、世界のトップスケーターを賞賛する目的で創設されました。
ISUからの発表を見ると、表彰部門には、コーチ・振付師を対象にした賞や、生涯功労賞もあります。
フィギュアスケートに携わった全ての人達を称える、ということのようですね。
表彰は7部門
表彰は7部門あります。
下記①~➂については、
シングル/ペア/ダンス、それぞれで表彰されます。
授賞式までに、
各部門で最終候補者3名がノミネートされ、授賞式当日、最優秀賞が決まります。
- 最優秀選手賞
(Most Valuable Skater) - 最優秀衣装賞
(Best Costume) - 最優秀プログラム賞
(Most Entertaining Program) - 最優秀新人賞(Best Newcomer)
*シニアデビューの選手が対象 - 最優秀振付師賞
(Best Choreographer) - 最優秀コーチ賞(Best Coach)
- 生涯功労賞
(Lifetime Achievement Award)
*フィギュアスケート界の模範であり、偉大な実績と人気を誇るレジェンドに贈られる賞です。
選考対象となる大会
選考対象は、以下の5大会です。
- GPシリーズ
- GPファイナル
- 欧州選手権
- 四大陸選手権
- 世界選手権
候補者の選考方法
候補者選考は、大まかに3つの段階を経て、最終的に授賞式にノミネートされる候補者を選びます。
一般人の私達も、ネット投票で選考の一部に加われます!
①ネット投票候補者の選考
(候補者は2019.12.1に発表)
*ISUスケーティング・アワード選考委員会が行います。
GPシリーズが終わり次第(2019はNHK杯が最後)、GPシリーズの結果と評価・意見・反応などを踏まえつつ、選考されます。
②ネット投票
(2019.12.1~2020.2.10)
*一般人/メディア/ISU加盟の各国スケート連盟、の3投票者が行います。
ネット投票候補者の中から、ネットにて投票します。
➂最終候補者の選考
(授賞式ノミネート各部門3名)
※生涯功労賞は除く
*ISUスケーティング・アワード選考委員会が、行います。
ネット投票結果を踏まえつつ、授賞式で表彰される最終候補者を選びます。(2020.3.10に最終候補者発表)
④最優秀賞の選考
(授賞式当日、発表)
*審査員6名(元フィギュアスケート選手でOP金メダリストほか)
の投票によって、決定します。
【ネット投票に関して】
※投票できる部門は、
一般/メディア/スケート連盟でそれぞれ異なります。
※ネット投票期間中に行われる大会(GPファイナル、欧州選手権、四大陸選手権)の結果により、
候補者が追加となる場合もあります。
※投票は2019.12.1からですが、11.30までに事前登録が必要です。
ISUスケーティング・アワードまでの流れ
2019.10.18~11.24
GPシリーズ
↓
2019.12.1
ネット投票候補者の発表
(ISU)
↓
2019.12.1~(2020.2.10)
ネット投票開始
(事前登録は2019.11.30まで)
↓
2019.12.5~8
GPファイナル
↓
2020.1.20~26
欧州選手権
↓
2020.2.3~9
四大陸選手権
↓
2020.2.10
ネット投票終了
↓
2020.3.10
最終選考者(授賞式ノミネート)の発表(ISU)
(世界選手権の開催中止発表
のため、行われず)
↓
2020.3.16~22
世界選手権(開催中止)
↓
2020.3.22
ISUスケーティング・アワード
(開催中止)
↓
代替として
ISUデジタル・バーチャル・アワード・ショーの開催を発表
(2020.4.30 ISUより)
↓
詳細を正式発表(2020.6.26 ISUより)
2020.7.11開催(カナダ・モントリオール)
ISUスケーティング・アワード2020
※オンラインLIVEにて
*同時に、最終選考者が発表されました。
※詳細は、記事最後にある「あわせて読みたい」をご参考下さい!
一般人が投票できる部門は?
対象は、4部門です。
- 最優秀選手賞
(Most Valuable Skater) - 最優秀衣装賞(Best Costume)
- 最優秀プログラム賞
(Most Entertaining Program) - 最優秀新人賞(Best Newcomer)
メディアが投票できる部門は?
対象は、6部門です。
- 最優秀選手賞
(Most Valuable Skater) - 最優秀衣装賞(Best Costume)
- 最優秀プログラム賞
(Most Entertaining Program) - 最優秀新人賞(Best Newcomer)
- 最優秀振付師賞
(Best Choreographer) - 最優秀コーチ賞(Best Coach)
各国スケート連盟(ISU加盟)が投票できる部門は?
対象は、6部門です。
ただし規定があり、1~4については、
自国候補者には投票できません。
5.6の振付師賞/コーチ賞は、自国候補者も対象範囲になります。
- 最優秀選手賞
(Most Valuable Skater) - 最優秀衣装賞(Best Costume)
- 最優秀プログラム賞
(Most Entertaining Program) - 最優秀新人賞(Best Newcomer)
- 最優秀振付師賞
(Best Choreographer) - 最優秀コーチ賞(Best Coach)
ネット投票候補者は誰?
2019.12.1にネット投票候補者(ISU選考)が発表されています。
※生涯功労賞はネット投票を行っていません。
6部門の候補者を見てみましょう。
(選手/衣装/プログラムは男女シングルのみ掲載)
最優秀選手賞/ネット投票候補者
【Most Valuable Skater賞】
男女各5名が、選考されています。
(男女シングル候補者のみ掲載)
最優秀選手賞候補(男子)
日本からは2名!
- ボーヤン・ジン(中国)
- キーガン・メッシング(カナダ)
- ネイサン・チェン(アメリカ)
- 宇野昌磨(日本)
- 羽生結弦(日本)
最優秀選手賞候補(女子)
日本からは1名!
- アリョーナ・コストルナヤ(ロシア)
- アリーナ・ザギトワ(ロシア)
- エフゲニア・メドベージェワ
(ロシア) - マライア・ベル(アメリカ)
- 紀平梨花(日本)
最優秀衣装賞/ネット投票候補者
【Best Costume賞】
男子15名、女子16名(SP衣装 or FP衣装)が選考されています。
(男女シングルの候補者のみ掲載)
個人的には、選手だけでなく、
衣装デザイナーもリスト(ISU公式サイト)に載せてほしいな、と思います。
最優秀衣装賞候補(男子)
日本からは3名!
- アレクサンダー・サマリン
(ロシア/FS) - ボーヤン・ジン(中国/FS)
- デニス・ヴァシリエフス
(ラトビア/FS) - ドミトリー・アリエフ(ロシア/FS)
- ジェイソン・ブラウン
(アメリカ/FS) - ジュリアン・イー・ジージエ
(マレーシア/FS) - 友野一希(日本/SP)
- キーガン・メッシング(カナダ/FS)
- 田中刑事(日本/FS)
- ケヴィン・エイモズ(フランス/SP)
- マッテオ・リッツォ(イタリア/FS)
- ナム・ニューエン(カナダ/FS)
- ネイサン・チェン(アメリカ/FS)
- 宇野昌磨(日本/SP)
- 羽生結弦(日本/FS)
※衣装デザイナーは伊藤聡美さん。
最優秀衣装賞候補(女子)
日本からは3名!
- アリョーナ・コストルナヤ
(ロシア/SP) - アレクサンドラ・トゥルソワ
(ロシア/SP) - アレクシア・パガニーニ(スイス/FS)
- アリーナ・ザギトワ(ロシア/FS)
- アンナ・シェルバコワ(ロシア/FS)
- エリザベータ・トゥクタミシェワ
(ロシア/SP) - イム・ウンス(韓国/SP)
- エフゲニア・メドベージェワ
(ロシア/FS) - カイラニ・クレイン
(オーストラリア/FS) - 坂本花織(日本/FP)
- マライア・ベル(アメリカ/SP)
- 紀平梨花(日本/FP)
- 宮原知子(日本/FS)
- スタニスラヴァ・
コンスタンティノワ(ロシア/SP) - スター・アンドリュース
(アメリカ/SP) - ユ・ヨン(韓国/SP)
最優秀プログラム賞/ネット投票候補者
【Most Entertaining Program賞】
男女各15名が選考されています。
(男女シングルの候補者のみの掲載)
最優秀プログラム賞候補(男子)
日本からは3名!
- アレクサンドル・サマリン
(ロシア/FS) - ボーヤン・ジン(中国/FS)
- デニス・ヴァシリエフス
(ラトビア/FS) - ドミトリー・アリエフ
(ロシア/FS) - ジェイソン・ブラウン
(アメリカ/FS) - ジュリアン・イー・ジージエ
(マレーシア/FS) - 友野一希(日本/SP)
- キーガン・メッシング
(カナダ/FS) - 田中刑事(日本/FS)
- ケヴィン・エイモズ
(フランス/SP) - マッテオ・リッツォ
(イタリア/FS) - ナム・ニューエン
(カナダ/FS) - ネイサン・チェン
(アメリカ/FS) - 宇野昌磨(日本/SP)
- 羽生結弦(日本/FS)
最優秀プログラム賞候補(女子)
日本からは4名!
- アリョーナ・コストルナヤ
(ロシア/SP) - アレクサンドラ・トゥルソワ
(ロシア/FS) - アリーナ・ザギトワ
(ロシア/FS) - アンナ・シェルバコワ
(ロシア/FS) - ブレイディ・テネル
(アメリカ/FS) - エリザベータ・
トゥクタミシェワ(ロシア/FS) - エフゲニア・メドベージェワ
(ロシア/FS) - ガブリエル・デールマン
(カナダ/FS) - 坂本花織(日本/FS)
- マライア・ベル(アメリカ/SP)
- 本田真凜(日本/SP)
- ニコル・ショット(ドイツ/FS)
- 紀平梨花(日本/FS)
- 宮原知子(日本/SP)
- ユ・ヨン(韓国/FS)
最優秀新人賞/ネット投票候補者
【Best Newcomer賞】
男子1名、女子4名、ペア1組が選考されています。
- アリョーナ・コストルナヤ
(ロシア/女子) - アレクサンドラ・トゥルソワ
(ロシア/女子) - アナスタシア・ミーシア/
アレクサンドル・ガリアモフ
(ロシア/ペア) - アンナ・シェルバコワ
(ロシア/女子) - マカール・イグナトフ
(ロシア/男子) - ユ・ヨン(韓国/女子)
最優秀振付師賞/ネット投票候補者
【Best Choreographer賞】
7名が選考されています。
- ブノワ・リショー(フランス)
主な振付選手:ボーヤン・ジン、
ネイサン・チェン - ダニイル・グレイヘンガウス
(ロシア)
主な振付選手:
アリョーナ・コストルナヤ、
アリーナ・ザギトワ - デイヴィッド・ウィルソン(カナダ)
主な振付選手:
羽生結弦、チャ・ジュンファン - ローリー・ニコル(カナダ)
主な振付選手:
ボーヤン・ジン、宮原知子 - マリー=フランス・デュブレイユ
(カナダ)
主な振付選手:ネイサン・チェン - シェイ=リーン・ボーン(カナダ)
主な振付選手:
羽生結弦、ネイサン・チェン - トム・ディクソン(アメリカ)
主な振付選手:紀平梨花、宮原知子
最優秀コーチ賞/ネット投票候補者
【Best Coach賞】
7名が選考されています。
日本からは1名!
- ブライアン・オーサー(カナダ)
主な指導選手:
羽生結弦、キム・ヨナ - エテリ・トゥトベリーゼ(ロシア)
主な指導選手:
アリョーナ・コストルナヤ、
アリーナ・ザギトワ - ツァオ・ホンボー(中国)
主な指導選手:
パン・チェン&ヤン・ジン(ペア) - ロマン・アグノエル、
マリー=フランス・デュブレイユ&
パトリス・ローゾン(カナダ)
主な指導選手:
不明(情報があまりありません)
*3名ともにダンス選手のコーチ。
*3名でノミネートなので、チームとして活動されて
いるのかと推測します。 - 濱田美栄(日本)
主な指導選手:
紀平梨花、宮原知子、ユ・ヨン - ラファエル・アルトゥニアン
(アルメニア)
主な指導選手:
ネイサン・チェン、マライア・ベル - タマラ・モスクビナ(ロシア)
主な指導選手:
アレクサンドラ・ボイコワ&
ドミトリー・コズロフスキー(ペア)
最優秀賞を決める審査員6名は?
審査員を務めるのは、6名の方々です。
カナダ、中国、日本、フランス、ロシア、アメリカより選ばれた、
元フィギュアスケート選手で、世界選手権やオリンピックの金メダリストです。
最終候補者の中から、最優秀賞を審査員投票により、決定します。
日本からは、安藤美姫さんが選ばれています。
・エリック・ラドフォード(カナダ)
元アイスペア選手
ソチOP団体銀メダリスト。世界選手権で2度優勝。
・ルー・チェン(中国)
元女子シングル選手
リレハンメルOP・長野OPの銅メダリスト
・安藤美姫(日本)
元女子シングル選手
世界選手権で2度の優勝
・スルヤ・ボナリー(フランス)
元女子シングル選手
世界選手権、3度の銀メダリスト
・タチアナ・ナフカ(ロシア)
元アイスダンス選手。
トリノOPの金メダリスト。世界選手権で2度優勝
・トッド・エルドレッジ(アメリカ)
元男子シングル選手
世界選手権優勝。全米選手権6度優勝
ご覧のような錚々たる顔ぶれとなっています。
開催当日が楽しみですね!