
男子シングルの世界最高得点(ISU公認)を、総合得点・SP得点、FP得点別でランキングにしました。
その時のプログラム(振付)も合わせて掲載しています。
ルール改正を考慮して、3つの種類を作りました。
1.ルール改正に関係ない、これまでの歴代得点ランキング
2.ルール改正前の2017-2018までの歴代得点ランキング
3.ルール改正後の2018-2019以降の歴代得点ランキング
あえて、ルール改正前と後で分けず、
これまでの歴代得点すべてを対象にしたランキングも作っています。
世界最高得点が更新され次第、どんどん書き換えていきます!
世界最高得点について
2018年の平昌オリンピック後に、
ISUにより大幅なルール改正が行われました。
その際、それまでの得点記録がリセットされることが、ISUより発表されました。
リセットといっても、それまでの記録がなくなるわけではなく、
2017-2018シーズンまでの記録は、Historical Recordsとして残ります。
そして2018-2019シーズンから、
また新たに記録をとっていく、ということになります。
旧ルール
2017-2018シーズン以前
(平昌オリンピックまで)
↓
ルール大幅改正
↓
新ルール
2018-2019シーズン以降
男子シングル世界最高得点ランキング(これまでの歴代)
総合得点(SP+FS)/SP/FS別ランキングです。
男子/総合得点ランキング(歴代)
男子シングル/総合得点(歴代)上位6名までのランキングです。
2020年5月26日時点
順位 |
選手/大会/プログラム(振付) |
得点 |
1 | ネイサン・チェン(アメリカ) GPファイナル2019 【プログラム】 SP:ラ・ボエーム (振付)シェイ=リーン・ボーン FS:映画「ロケットマン」より グッバイ・イエロー・ブリック・ロード (振付)マリー=フランス・デュブレイユ |
335.30 |
2 | 羽生結弦(日本) GPファイナル2015 【プログラム】 SP:バラード第1番ト短調 (ショパン) (振付)ジェフリー・バトル FS: 映画「陰陽師」よりSEIMEI (振付)シェイ=リーン・ボーン |
330.43 |
3 |
宇野昌磨(日本) |
319.84 |
4 |
ハビエル・フェルナンデス |
314.93 |
5 | ボーヤン・ジン(中国) 世界選手権2017 【プログラム】 SP: 映画「グリーン・デスティニー」から (振付)ローリー・ニコル FS:組曲「惑星」から、 映画「スターウォーズ」から (振付)ローリー・ニコル |
303.58 |
6 |
ヴィンセント・ジョウ |
299.01 |
今では、男子シングルで300点を超える選手は、珍しくなくなりました。
1位のネイサン・チェン選手の4回転は、
とにかく完璧で精度が高く、成功率も高いです。
いつもGOE加点が大幅につく点がすごいです!
男子SP得点ランキング(歴代)
男子シングル/SP得点(歴代)上位6名までのランキングです。
2020年5月26日時点
順位 |
選手/大会/プログラム(振付) |
得点 |
1 | 羽生結弦(日本) オータム・クラシック2017 【プログラム】 バラード第1番ト短調(ショパン) (振付)ジェフリー・バトル |
112.72 |
2 | ネイサン・チェン (アメリカ) GPファイナル2019 【プログラム】 ラ・ボエーム (振付)シェイ=リーン・ボーン |
110.38 |
3 |
ハビエル・フェルナンデス |
109.05 |
4 | 宇野昌磨(日本) ロンバルディアトロフィー2017 【プログラム】 ヴァイオリン協奏曲「四季」より 協奏曲第4番「冬」 (振付)樋口美穂子 |
104.87 |
5 | ボーヤン・ジン(中国) 平昌オリンピック2018 【プログラム】 映画「グリーン・デスティニー」より (振付)ローリー・ニコル |
103.32 |
6 | ミハイル・コリヤダ (ロシア) GP中国大会2017 【プログラム】 ピアノ協奏曲第23番 (モーツァルト) (振付) オルガ・クルシュニチェンコ |
103.13 |
1位の羽生選手選手は、大幅なルール変更が行われる以前の記録です。
いまだ、破られていないのですね!
羽生選手選手の場合、自身の世界最高得点を、自身で更新していくという、進化し続ける、すごい選手ですね。
男子FS得点ランキング(歴代)
男子シングル/FP得点(歴代)上位6名までのランキングです。
2020年5月26日時点
順位 | 選手/大会/プログラム(振付) | 得点 |
1 | ネイサン・チェン(アメリカ) GPファイナル2019 【プログラム】 映画「ロケットマン」より Goodbye yellow Brick Road (振付) マリー=フランス・デュブレイユ |
224.92 |
2 | 羽生結弦(日本) 世界選手権2017 【プログラム】 Hope and Legacy(久石譲) (振付)シェイ=リーン・ボーン |
223.20 |
3 | ハビエル・フェルナンデス (スペイン) 世界選手権2016 【プログラム】 映画「Guys and Dolls」より (フランク・シナトラ) (振付)デイヴィッド・ウィルソン |
216.41 |
4 | 宇野昌磨(日本) ロンバルディアトロフィー2017 【プログラム】 歌劇「トゥーランドット」より 誰も寝てはならぬ他 (振付)樋口美穂子 |
214.97 |
5 | ボーヤン・ジン(中国) 世界選手権2017 【プログラム】 スパイダーマンのテーマ (振付)ローリー・ニコル |
204.94 |
6 | パトリック・チャン(カナダ) 四大陸選手権2016 【プログラム】 スケルツォ第1番 「革命のエチュード」 (振付) デイヴィッド・ウィルソン |
203.99 |
3位のハビエル・フェルナンデス選手は、
この記録を出した世界選手権で優勝し、2連覇を達成しました。
いずれも、羽生結弦選手を2位に抑えての優勝です!
男子シングル世界最高得点ランキング(2018-2019シーズン以降)
総合得点(SP+FS)/SP/FS別ランキングです。
男子/総合得点ランキング(2018-2019シーズン以降)
男子シングル/総合得点(2018-2019以降)上位6名までのランキングです。
2020年5月26日時点
順位 | 選手/大会/プログラム(振付) | 得点 |
1 | ネイサン・チェン(アメリカ) GPファイナル2019 【プログラム】 SP:ラ・ボエーム (振付)シェイ=リーン・ボーン FS:映画「ロケットマン」より Goodbye Yellow Brick Road (振付) マリー=フランス・デュブレイユ |
335.30 |
2 | 羽生結弦(日本) GPカナダ大会2019 【プログラム】 SP:秋によせて (振付)ジェフリー・バトル FS:ORIGIN (振付)シェイ=リーン・ボーン |
322.59 |
3 | ヴィンセント・ジョウ (アメリカ) 世界国別対抗戦2019 【プログラム】 SP:エクソジェネシス「交響曲第3番」 |
299.01 |
4 | 宇野昌磨(日本) 四大陸選手権2019 【プログラム】 SP:天国への階段 (レッド・ツェッペリン) (振付)樋口美穂子 FS:月光(ベートーヴェン) (振付)樋口美穂子 |
289.12 |
5 | ケヴィン・エイモズ (フランス) GPファイナル2019 【プログラム】 SP:The Question Of U (プリンス) (振付)不明 FS:Light House (振付)不明 |
275.63 |
6 | ジェイソン・ブラウン (アメリカ) 四大陸選手権2020 【プログラム】 SP: I Can’t Go On Without You (カレオ) (振付)ロヒーン・ワード FS: 映画「シンドラーのリスト」より (振付)デイヴィッド・ウィルソン |
274.82 |
6位のジェイソン・ブラウン選手は、
ジャンプよりも、豊かな表現力とスケーティングで観客を魅了する選手です。
しかし最近は、プログラムに4回転を組み込むようになり、向上を続けています。
この記録が出たFSプログラムの
「シンドラーのリスト」では、4回転は成功しませんでしたが、
物語中の悲しみや希望を、
繊細に情感あふれる演技で表現し、その場にいた誰の心をも動かす感動的な演技で、出場選手中、一番高い演技構成点を出しました!
男子SP得点ランキング(2018-2019シーズン以降)
男子シングル/SP得点(2018-2019以降)上位6名までのランキングです。
2020年5月26日時点
順位 | 選手/大会/プログラム(振付) | 得点 |
1 | 羽生結弦(日本) 四大陸選手権2020 【プログラム】 バラード第1番ト短調(ショパン) (振付)ジェフリー・バトル |
111.82 |
2 | ネイサン・チェン(アメリカ) GPファイナル2019 【プログラム】 ラ・ボエーム (振付)シェイ=リーン・ボーン |
110.38 |
3 | 宇野昌磨(日本) ロンバルディアトロフィー2018 【プログラム】 SP:天国への階段 (レッド・ツェッペリン) (振付)樋口美穂子 |
104.15 |
4 | ドミトリー・アリエフ (ロシア) ネペラメモリアル2019 【プログラム】 ロックオペラ・モーツァルトより 「Je Dors Sur Des Roses」 (振付)不明 |
101.49 |
5 | ボーヤン・ジン(中国) ロンバルディアトロフィー2019 【プログラム】 First Light (シネマティック・ポップ) (振付)ローリー・ニコル |
101.09 |
6 | ヴィンセント・ジョウ (アメリカ) 世界国別対抗戦2019 【プログラム】 エクソジェネシス「交響曲第3番」 (振付)ローリー・ニコル |
100.51 |
4位のドミトリー・アリエフ選手は、2019-2020シーズンは安定した演技でした。
この記録を出したネペラ・メモリアル2019と欧州選手権2020では、
優勝を果たしています!
男子FS得点ランキング(2018-2019シーズン以降)
男子シングル/FS得点(2018-2019以降)上位6名までのランキングです。
2020年5月26日時点
順位 | 選手/大会/プログラム(振付) | 得点 |
1 |
ネイサン・チェン(アメリカ) |
224.92 |
2 |
羽生結弦(日本) GPカナダ大会2019 |
212.99 |
3 | ヴィンセント・ジョウ (アメリカ) 世界国別対抗戦2019 【プログラム】 映画「グリーン・デスティニー」より (振付)ジェフリー・バトル |
198.50 |
4 | 宇野昌磨(日本) 四大陸選手権2019 【プログラム】 月光(ベートーヴェン) (振付)樋口美穂子 |
197.36 |
5 | ドミトリー・アリエフ (ロシア) ネペラメモリアル2019 【プログラム】 Sound Of Silence (ポール・サイモン) (振付)不明 |
184.44 |
6 | ボーヤン・ジン(中国) 四大陸選手権2019 【プログラム】 映画「Talk To Her」より /Ciudad de las Ideas (ビセンテ・アミーゴ) (振付)ローリー・ニコル |
181.34 |
3位のヴィンセント・ジョウ選手は、
アメリカではネイサン・チェン選手に次ぐ実力の選手です。
この記録後の翌シーズンから、
日本の濱田美栄さんがメインコーチの一人として加わっています。
男子シングル世界最高得点ランキング(2017-2018シーズンまで)
総合得点(SP+FS)/SP/FS別ランキングです。
男子/総合得点ランキング(2017-2018シーズンまで)
男子シングル/総合得点(2017-2018まで)
上位6名までのランキングです。
順位 | 選手/大会/プログラム(振付) | 得点 |
1 | 羽生結弦(日本) GPファイナル2015 【プログラム】 SP:バラード第1番ト短調 (ショパン) (振付)ジェフリー・バトル FS: 映画「陰陽師」よりSEIMEI (振付)シェイ=リーン・ボーン |
330.43 |
2 | ネイサン・チェン(アメリカ) 世界選手権2018 【プログラム】 SP:ネメシス (振付)シェイ=リーン・ボーン FS: 映画「小さな村の小さなダンサー」より バレエ「春の祭典」 (振付)ローリー・ニコル |
321.40 |
3 | 宇野昌磨(日本) ロンバルディアトロフィー2017 【プログラム】 SP: ヴァイオリン協奏曲「四季」より 協奏曲第4番「冬」 (振付)樋口美穂子 FS: 歌劇「トゥーランドット」より 誰も寝てはならぬ他 (振付)樋口美穂子 |
319.84 |
4 | ハビエル・フェルナンデス (スペイン) 世界選手権2016 【プログラム】 SP:マラゲーニャ (振付)アントニオ・ナハロ FS: 映画「Guys and Dolls」より (フランク・シナトラ) (振付)デイヴィッド・ウィルソン |
314.93 |
5 | ボーヤン・ジン(中国) 世界選手権2017 【プログラム】 SP:スパイダーマンのテーマ (振付)ローリー・ニコル FS:映画「道」より (振付)ローリー・ニコル |
303.58 |
6 | パトリック・チャン(カナダ) GPフランス大会2013 【プログラム】 SP:「エレジー」(ラフマニノフ) (振付)ジェフリー・バトル FS: 「四季」より協奏曲第2番・第4番 (ヴィヴァルディ)、 クリスマス協奏曲 (アルカンジェロ・コレッリ) (振付)デイヴィッド・ウィルソン |
295.27 |
3位の宇野昌磨選手は、この記録を出したロンバルディア・トロフィーで、3年連続で優勝しています。
全日本選手権は4連覇しており、
現在の日本男子フィギュアのチャンピオンです!
男子SP得点ランキング(2017-2018シーズンまで)
男子シングル/SP得点(2017-2018まで)上位6名まで
のランキングです。
順位 | 選手/大会/プログラム(振付) | 得点 |
1 | 羽生結弦(日本) 世界選手権2017 【プログラム】 Let’s Go Crazy(プリンス) (振付)シェイ=リーン・ボーン |
112.72 |
2 | ハビエル・フェルナンデス (スペイン) 世界選手権2017 【プログラム】 マラゲーニャ (振付)アントニオ・ナハロ |
109.05 |
3 | 宇野昌磨(日本) ロンバルディアトロフィー2017 【プログラム】 「四季」(ヴィヴァルディ)より 協奏曲第4番「冬」 (振付)樋口美穂子 |
104.87 |
4 | ネイサン・チェン(アメリカ) GPアメリカ大会2017 【プログラム】 ネメシス (振付)シェイ=リーン・ボーン |
104.12 |
5 | ボーヤン・ジン(中国) 平昌オリンピック2018 【プログラム】 映画「グリーン・デスティニー」より (振付)ローリー・ニコル |
103.32 |
6 | ミハイル・コリヤダ(ロシア) GP中国大会2017 【プログラム】 ピアノ協奏曲第23番(モーツァルト) (振付)オルガ・クルシュニチェンコ |
103.13 |
5位のボーヤン・ジン選手は、中国のエースです!
4回転を得意とし、
四大陸選手権2016では、SPで2度、FSで4度の、計6回の4回転を成功させ、当時の記録を作っています。
この記録を出した平昌OPのSPでは、
4回転をコンビを含む2度決めていますね。
男子FS得点ランキング(2017-2018シーズンまで)
男子シングル/FS得点(2017-2018まで)上位6名までのランキングです。
順位 | 選手/大会/プログラム(振付) | 得点 |
1 | 羽生結弦(日本) 世界選手権2017 【プログラム】 Hope & Legacy(久石譲) (振付)シェイ=リーン・ボーン |
224.20 |
2 | ネイサン・チェン(アメリカ) 世界選手権2018 【プログラム】 映画 「小さな村の小さなダンサー」より 「春の祭典」 (振付)ローリー・ニコル |
219.46 |
3 | ハビエル・フェルナンデス (スペイン) 世界選手権2016 【プログラム】 映画「Guys and Dolls」より (フランク・シナトラ) (振付)デイヴィッド・ウィルソン |
216.41 |
4 | 宇野昌磨(日本) ロンバルディアトロフィー2017 【プログラム】 歌劇「トゥーランドット」より 誰も寝てはならぬ他 (振付)樋口美穂子 |
214.97 |
5 | ボーヤン・ジン(中国) 世界選手権2017 【プログラム】 映画「道」より (振付)ローリー・ニコル |
204.94 |
6 | パトリック・チャン(カナダ) 四大陸選手権2016 【プログラム】 FP: 「革命のエチュード」(ショパン) (振付)デイヴィッド・ウィルソン |
203.99 |
男子フィギュアスケートで4回転を語る時、パトリック・チャン選手は外せません。
バンクーバーOP後、
4回転の得点が引き上げられて数年の間、選手は積極的に4回転を跳び始めましたが、誰もパトリック・チャン選手には敵いませんでした。
当時は世界最高得点を何度も更新し、
屈指の4回転ジャンパーでした!
また、パトリック・チャン選手といえば、世界中の選手・コーチの誰もが絶賛する、素晴らしいスケーティング力!
チャン選手のスケーティングは、男子シングルのレベルが向上した現在でも、誰も敵う選手はいないかもしれません!