男女選手/ISU情報

来季は勝てる?紀平梨花とロシア勢のGPファイナル2019プログラム構成を比較!

2020-2021は、北京オリンピックのプレシーズン。

紀平梨花選手は、先日2020年6月、第2コーチとして、ブライアン・オーサーさんに就くことを発表しました。

共同通信の取材で、ロシア勢を超えたい、と意気込みを話していることから、4回転の完全習得、スピン・ステップの更なる向上を目指すものと思われます。

昨シーズンは、高加点の3アクセル・4回転を跳ぶロシア選手の上に立つことができませんでした。

紀平梨花選手が、ロシア勢に勝つためには、何が必要なのでしょうか。

4回転だけがネックでしょうか。

その辺りを明らかにするべく、
紀平梨花選手とロシア3選手の、昨シーズンプログラム構成とGOEを調べてみました。

GPファイナル2019の演技で比較しています。

比較する女子選手

以下4選手のプログラム構成を比較しました。

・紀平梨花(日本)
・アリョーナ・コストルナヤ(ロシア)
・アンナ・シェルバコワ(ロシア)
・アレクサンドラ・トゥルソワ(ロシア)

GPファイナル2019女子/結果

まず、紀平梨花選手・ロシア3選手の
GPファイナル2019の結果を、
総合/SP/FS、それぞれ見てみましょう。

GPファイナル2019女子/結果(総合)

出場選手6名

順位 選手 SP FS 総合点
アリョーナ・
コストルナヤ
(ロシア)
85.45 162.14 247.59
アンナ・
シェルバコワ
(ロシア)
78.27 162.65 240.92
アレクサンドラ・トゥルソワ
(ロシア)
71.45 161.73 233.18
紀平梨花
(日本)
70.71 145.76 216.47
5 ブレイディ・
テネル
(アメリカ)
72.20 139.98 212.18
6 アリーナ・
ザギトワ
(ロシア)
79.60 125.63 205.23

シニアデビューのロシア3選手が、表彰台を独占です。

GPファイナル2019女子/結果(SP)

出場選手6名

順位 選手 技術点 演技構成点 総合点
1 アリョーナ・
コストルナヤ(ロシア)
49.48 35.97 85.45
2 アリーナ・
ザギトワ
(ロシア)
43.14 36.46 79.60
3 アンナ・
シェルバコワ(ロシア)
43.72 34.55 78.27
4 ブレイディ・
テネル
(アメリカ)
37.74 34.46 72.20
5 アレクサンドラ・トゥルソワ
(ロシア)
39.65 32.80 71.45
6 紀平梨花
(日本)
37.29 34.42 70.71

SPは、アリョーナ・コストルナヤ選手が1位ですね。

アレクサンドラ・トゥルソワ選手の技術点は、規定により、SPで4回転は跳べないせいもあり、低めです。

GPファイナル2019女子/結果(FS)

出場選手6名

順位 選手 技術点 演技構成点 総合点
1 アンナ・
シェルバコワ
(ロシア)
94.52 69.13 162.65
2 アリョーナ・
コストルナヤ(ロシア)
88.87 73.27 162.14
3 アレクサンドラ・トゥルソワ(ロシア) 96.80 65.93 161.73
4 紀平梨花
(日本)
77.90 68.86 145.76
5 ブレイディ・
テネル
(アメリカ)
71.65 68.33 139.98
6 アリーナ・
ザギトワ
(ロシア)
57.84 68.79 125.63

FSは、アンナ・シェルバコワ選手が1位ですね。

技術点だけだと、アレクサンドラ・トゥルソワ選手が、一番高い得点です。

SPプログラム構成(GPファイナル2019)/紀平梨花・ロシア3選手

次に、紀平梨花選手・ロシア3選手の
SPプログラム構成(GPファイナル2019)を、それぞれ見てみましょう。

アリョーナ・コストルナヤ/SPプログラム構成

アリョーナ・コストルナヤSP

(プログラム)
「ドラマ「Left Overs 残された世界」より
SP順位:1位
SP得点:85.45
(技術点49.48+演技構成点35.97)

【技術点(Executed Elements)】
ジャンプ要素は、赤色にしています。


  エレメンツ(要素) 基礎点 GOE(加点) 総合点
1 3アクセル
(3A)
8.00 2.97 10.97
2 3ルッツ
(3Lz)
5.90 2.02 7.92
3 フライング
シットスピン4

(FCSp4)
3.20 1.01 4.21
4 3フリップ+
3トゥループ
(3F+3T)
10.45
2.20 12.65
5 足替えコンビ
スピン4
(CCoSp4)
3.50 1.25 4.75
6 ステップ
シークエンス4

(STSq4)
3.90 1.34 5.24
7 レイバック
スピン4
(LSp4)
2.70 1.04 3.78
  37.65  11.83 49.48

x=基礎点×1.1
スピン/ステップの3.4=レベル

全ての要素で加点が付いていますね。

基礎点は、紀平選手の34.95より、2.7点多い構成です。

基礎点の高い構成の上、加点も多いのが、高得点の理由ですね。

【演技構成点(Program components)】

スケーティング技術 9.00
要素のつなぎ※ 8.75
演技力 9.14
構成力 9.00
曲の解釈 9.07
35.97

1項目:10点満点
※要素のつなぎ:ジャンプほか要素と要素のつなぎ部分。例えばステップなど。


5つの項目のうち、4つに9点台が付いています。

シニアデビューとは思えない表現力です!

アンナ・シェルバコワ/SPプログラム構成

アンナ・シェルバコワSP

(プログラム)
「映画「パフューム」より、
The girl with the plums

SP順位:3位
SP得点:78.22
(技術点43.72+演技構成点34.55)

【技術点(Executed Elements)】
ジャンプ要素は、赤色にしています。

  エレメンツ(要素) 基礎点 GOE(加点) 総合点
1 2アクセル
(2A)
3.30 1.08 4.38
2 3フリップ
(3F)
5.30 1.82 7.12
3 フライングシットスピン4
(FCSp4)
3.20 1.10 4.30
4 3ルッツ+
3ループ

(3Lz+3Lo)

11.88
1.69 13.57
5 レイバック
スピン4

(LSp4)
2.70 1.20 3.90
6 ステップ
シークエンス4
(StSq4)
3.90 1.45 5.35
7 足替えコンビ
スピン4

(CCoSp4)
3.50 1.60 5.10
  33.78 9.94 43.72

x:基礎点×1.1
スピン/ステップの3.4:レベル

すべての要素に加点が付いています。

アンナ・シェルバコワ選手も4回転を跳びますが、SPは規定により組み込めないので、3Aを跳べる選手の方が、基礎点が高くなりますね。

【演技構成点(program Components】

スケーティング技術 8.61
要素のつなぎ※ 8.32
演技力 8.75
構成力 8.71
曲の解釈 8.79
34.55

1項目:10点満点
※要素のつなぎ:ジャンプほか要素と要素のつなぎ部分。例えばステップなど。


演技構成点は、紀平選手とほぼ同じですね。

アレクサンドラ・トゥルソワ/SPプログラム構成

アレクサンドラ・トゥルソワSP

(プログラム)
「組曲「ペールギュント作品23」より
ソルヴェイグの歌

SP順位:5位
SP得点:71.45
(技術点39.65+演技構成点32.80-減点1.00)

【技術点(Executed Elements)】
ジャンプ要素は、赤色にしています。

  エレメンツ(要素) 基礎点 GOE(加点) 総合点
1 3アクセル
(3A)
6.40 -3.20 3.20
2 3フリップ
(3F)
5.30 1.82 7.12
3 足替えコンビ
スピン4

(CCoSp4)
3.50 1.00 4.50
4 3ルッツ+
3トゥループ
(3Lz+3T)
x
11.11
1.60 12.71
5 フライングシットスピン4
(FCSp4)
3.20 1.05 4.25
6 ステップ
シークエンス3

(StSq3)
3.30 0.94 4.24
7 レイバック
スピン4
(LSp4)
2.70 0.93 3.63
  35.51 4.14 39.65

〈:アンダーローテーションジャンプ
x:基礎点×1.1
スピン/ステップの3.4:レベル

3Aが成功、もしくは、他のジャンプを跳んでいたら、+5点はあったでしょう。

アレクサンドラ・トゥルソワ選手は、4回転も3Aも跳べるのが、強みですね。

【演技構成点(program Components】

スケーティング技術 8.21
要素のつなぎ※ 7.89
演技力 8.36
構成力 8.29
曲の解釈 8.25
32.80

1項目:10点満点
※要素のつなぎ:ジャンプほか要素と要素のつなぎ部分。例えばステップなど。


アレクサンドラ・トゥルソワ選手は、
ジャンプが得意なので技術点は高いのですが、演技構成点については、少し低く、紀平梨花選手のほうが上回っていますね。

紀平梨花(日本)/SPプログラム構成

紀平梨花SP

(プログラム)
ブレックファスト・イン・バグダッド
SP順位:6位
SP得点:70.71
(技術点 37.29+演技構成点34.42-減点 1.00)

【技術点(Executed Elements)】 
ジャンプ要素は、赤色にしています。

  エレメンツ(要素) 基礎点 GOE
(加点)
総合点
1 3アクセル
(3A)
8.00 -0.91 7.09
2 3フリップ+
3トゥループ

(3F+3T)
8.66 -2.65 6.01
3 フライング
シットスピン3

(FCSp3)
2.80 0.80 3.60
4 3ループ
(3Lo)
5.39
1.61 7.00
5 足替えコンビ
スピン4

(CCoSp4)
3.50 1.25 4.75
6 ステップ
シークエンス4

(StSq4)
3.90 1.39 5.29
7 レイバック
スピン4

(LSp4)
2.70 0.85 3.55
  34.95 2.34 37.29

〈:アンダーローテーションジャンプ
x:基礎点×1.1
スピン/ステップの3.4:レベル

ジャンプ2つのGOEマイナス点が響いています。
このジャンプに加点が付くようになると、かなり点数が変わってきますね。

【演技構成点(Program Components)】

スケーティング技術 8.75
要素のつなぎ※ 8.54
演技力 8.43
構成力 8.64
曲の解釈 8.68
34.42

1項目:10点満点
※要素のつなぎ:ジャンプほか要素と要素のつなぎ部分。例えばステップなど。


紀平梨花選手の演技構成点は、決して低くはないのですが、9点台がいくつか付いてくると順位が上がってくると思います。

FSプログラム構成(GPファイナル2019)/紀平梨花・ロシア3選手

次に、紀平梨花選手・ロシア3選手の
FSプログラム構成(GPファイナル2019)を、それぞれ見てみましょう。

アリョーナ・コストルナヤ/FSプログラム構成

アリョーナ・コストルナヤFS

(プログラム)3曲を編集
①映画「ニュームーン/トワイライトサーガ」より、The Meadow
②映画「トワイライト~初恋~」より、
Eyes on Fire
➂Super Massive Black Hole(ミューズ)

FS順位:2位
FS得点:162.14
(技術点88.87+演技構成点73.27)

【技術点(Executed Elements)】
ジャンプ要素は、赤色にしています。

  エレメンツ(要素) 基礎点 GOE(加点) 総合点
1 3アクセル+
2トゥーループ
(3A+2T)
9.30 1.49 10.79
2 3アクセル
(3A)
8.00 2.74 10.74
3 2アクセル
(2A)
3.30 1.08 4.38
4 3ループ
(3Lo)
4.90 1.61 6.51
5 フライング足替えコンビ
スピン4
(FCCoSp4)
3.50 1.30 4.80
6 ステップ
シークエンス3

(StSq3)
3.30 1.32 4.62
7 3フリップ+
3トゥループ

(3F+3T)

10.45
2.20 12.65
8 3フリップ+1オイラー+3サルコウ
(3F+1Eu+3S)

11.11
1.82 12.93
9 3ルッツ
(3Lz)

6.49
1.85 8.34
10 足替えコンビスピン4
(CCoSp4)
3.50 1.30 4.80
11 コレオ
シークエンス1

(ChSq1)
3.00 1.57 4.57
12 レイバック
スピン4
(LSp4)
2.70 1.04 3.74
  69.55 19.32 88.87

x:基礎点×1.1
スピン/ステップの3.4:レベル
※オイラー:連続ジャンプのつなぎに使う、1回転ループ

3Aの評価が高いですね。

そして、すべての要素において、高い加点が付いています。

4回転がなくても勝てるポイントはそこですね。

【演技構成点(Program Components)】

スケーティング技術 9.11
要素のつなぎ※ 8.86
演技力 9.36
構成力 9.14
曲の解釈 9.32
73.27

1項目:10点満点
※要素のつなぎ:ジャンプほか要素と要素のつなぎ部分。例えばステップなど。


演技構成点、高いですね!4項目が9点台です。

アリョーナ・コストルナヤ選手の強さは、全要素の質がよく、バランスがとれていることです。

アンナ・シェルバコワ/FSプログラム構成

アンナ・シェルバコワFS

(プログラム)2曲を編集
①ピアノ曲「6つのグノシエンヌ」より第1番
②バレエ「火の鳥」より

FS順位:1位
FS得点162.65
(技術点94.52+演技構成点69.13-減点1.00)

【技術点(Executed Elements)】
ジャンプ要素は、赤色にしています。

  エレメンツ(要素) 基礎点 GOE(加点) 総合点
1 4ルッツ+
3トゥループ

(4Lz+3T)
15.70 3.45 19.15
2 4フリップ
(4F)
11.00 -5.50 5.50
3 コレオ
シークエンス1

(ChSq1)
3.00 1.43 4.43
4 2アクセル(2A) 3.30 0.99 4.29
5 4ルッツ
(4Lz)
9.20 -0.39 8.81
6 フライング
シットスピン
(FCSp4)
3.20 0.96 4.16
7 3ルッツ+
3ループ

(3Lz+3Lo)
x
11.88
0.84 12.72
8 3フリップ+1オイラー+3サルコウ
(3F+1Eu+3S) 
x
11.11
1.29 12.40
9 3ルッツ
(3Lz)
x
6.49
1.69 8.18
10 フライング
足替えコンビ

(FCCoSp4)
3.50 1.15 4.65
11 ステップ
シークエンス
(StSq4)
3.90 1.28 5.18
12 足替えコンビ
スピン4
(CCoSp4)
3.50 1.55 5.05
  85.78 8.74 94.52

x:基礎点×1.1
スピン/ステップの3.4:レベル
※オイラー:連続ジャンプのつなぎに使う1回転ループ

すごい技術点の高さですね。

冒頭の4ルッツ+3トゥループの得点、19.15

基礎点の高い高難度のジャンプを質よく跳べる、すごいです。

【演技構成点(Program Components)】

スケーティング技術 8.75
要素のつなぎ※ 8.32
演技力 8.71
構成力 8.64
曲の解釈 8.79
69.13

1項目:10点満点
※要素のつなぎ:ジャンプほか要素と要素のつなぎ部分。例えばステップなど。


アンナ・シェルバコワ選手も、高い演技構成点です。

4回転が跳べて技術点も高く、バランスがとれていますね。

アレクサンドラ・トゥルソワ/FSプログラム構成

アレクサンドラ・トゥルソワFS

(プログラム)
ドラマ「Game Of Thrones」より
Pray、The Night King

FS順位:3位
FS得点:161.73
(技術点96.80+演技構成点65.93-減点1.00)

【技術点(Executed Elements)】
ジャンプ要素は、赤色にしています

  エレメンツ(要素) 基礎点 GOE(加点) 総合点
1 4フリップ
(4F)
11.00 3.30 14.30
2 2サルコウ
(2S)
1.30 -0.07 1.23
3 4ルッツ
(4Lz)
11.50 3.78 15.28
4 2アクセル+
3トゥループ
(2A+3T)
7.50 1.20 8.70
5 足替えコンビ
スピン4
(CCoSp4)
3.50 0.80 4.30
6 コレオ
シークエンス1

(ChSq1)
3.00 1.57 4.57
7 4トゥループ+1オイラー+3サルコウ
(4T+1Eu+3S)
x
15.73
2.71 18.44
8 4トゥループ
(4T)
x
8.36
-3.80 4.56
9 3ルッツ+
3トゥループ
(3Lz+3T)
x
11.11
1.69 12.80
10 フライング
シットスピン4

(FCSp4)
3.20 0.82 4.02
11 ステップ
シークエンス3

(StSq3)
3.30 0.75 4.05
12 フライング足替え
コンビスピン4

(FCCoSp4)
3.50 1.05 4.55
  83.00 13.8 96.80

x:基礎点×1.1
スピン/ステップの3.4:レベル
※オイラー:連続ジャンプのつなぎに使う、1回転ループ

技術点だけ見ると、4選手中、一番高いです。
なにしろ、4回転を4つも跳んでいますから。

しかも、そのうち3つに高い加点が付いた、質のよいジャンプです。

【演技構成点(Program Components)】

スケーティング技術 8.46
要素のつなぎ※ 7.75
演技力 8.46
構成力 8.21
曲の解釈 8.32
65.93

1項目:10点満点
※要素のつなぎ:ジャンプほか要素と要素のつなぎ部分。例えばステップなど。


アレクサンドラ・トゥルソワ選手は、技術点はトップなのですが、演技構成点に関しては、4選手中、一番低いです。

しかし、まだ15歳なので、これから必ず伸びてくるでしょう。

紀平梨花/FSプログラム構成

紀平梨花FS

(プログラム)
international angel of pease

FS順位:4位
FS得点:145.76
(技術点77.90+演技構成点68.86-減点1.00)

【技術点(Executed Elements)】
ジャンプ要素は、赤色にしています。

  エレメンツ(要素) 基礎点 GOE
(加点)
総合点
1 4サルコウ
(4S)
9.70 -4.85 4.85
2 3アクセル〈+
2トゥーループ

(3A+2T)
7.70 -0.37 7.33
3 3フリップ
(3F)
5.30 1.06 6.36
4 フライング
シットスピン4(FCSp4)
3.20 0.91 4.11
5 3アクセル
(3A)
8.00 1.94 9.94
6 ステップ
シークエンス4(StSq4)
3.90 1.23 5.13
7 3フリップ+
3トゥループ

(3F+3T)

10.45
0.76 11.21
8 2アクセル+1オイラー+
3サルコウ
(2A+1Eu+3S)

8.91
1.35 10.26
9 足替えコンビ
スピン4

(CCoSp4)
3.50 1.00 4.50
10 コレオ
シークエンス1

(ChSq1)
3.00 1.50 4.50
11 3ループ
(3Lo)

5.39
0.77 6.16
12 レイバック
スピン4

(LSp4)
2.70 0.85 3.55
  71.75 6.15 77.90

〈:アンダーローテーションジャンプ
x:基礎点×1.1
スピン/ステップの3.4:レベル
※オイラー:連続ジャンプのつなぎに使う1回転ループ

やはり、4回転と3アクセル減点が響いています。

成功していれば、+5点はありましたね。

【演技構成点(Program Components)】

スケーティング技術 8.71
要素のつなぎ※ 8.29
演技力 8.61
構成力 8.71
曲の解釈 8.71
68.86

1項目:10点満点
※要素のつなぎ:ジャンプほか要素と要素のつなぎ部分。例えばステップなど。

技術点と演技構成点の比較(GPファイナル2019)/紀平梨花・ロシア3選手

紀平梨花選手ロシア3選手の、技術点と演技構成点を、SP/FSそれぞれで比較してみましょう。

以下の3比較です。

1.技術点/演技構成点の比較
2.技術点(基礎点・GOE)の比較
3.演技構成点(5つの項目)の比較

SP技術点・演技構成点の比較

*紀平梨花・ロシア3選手

選手 技術点 演技
構成点
減点 総合点
アリョーナ・
コストルナヤ
49.48 35.97   85.45
アンナ・
シェルバコワ
43.72 34.55   78.27
アレクサンドラ・トゥルソワ 39.65 32.80 1.00 71.45
紀平梨花 37.29 34.42 1.00 70.71

4選手中、アリョーナ・コストルナヤ選手が、技術点/演技構成点ともに一番高いですね。

紀平選手は、ジャンプの失敗が響き、一番低い技術点となっています。

SP技術点(基礎点・GOE)の比較

*紀平梨花・ロシア3選手

選手 基礎点 GOE(加点) 総合点
アリョーナ・
コストルナヤ
37.65 11.83 49.48
アンナ・
シェルバコワ
33.78 9.94 43.72
アレクサンドラ
・トゥルソワ
35.51 4.14 39.65
紀平梨花 34.95 2.34 37.29

基礎点が一番高いのは、アリョーナ・コストルナヤ選手ですね。

そして、GOE(加点)も一番多いです。

SPは、4回転が組み込めないので、アンナ・シェルバコワ選手アレクサンドラ・トゥルソワ選手は、FSで点数を稼ぐ作戦ですね。

SPは、3アクセルを跳べるアリョーナ・コストルナヤ選手紀平梨花選手が有利です。

しかし、紀平梨花選手は、3アクセル(マイナスのGOE)、3フリップ+3トゥループの転倒が響いてしまいました。

成功していたら上位だったはずです。

SP演技構成点の比較

紀平梨花・ロシア3選手

5項目 アリョーナ・
コストルナヤ
アンナ・
シェルバコワ
アレクサンドラ・トゥルソワ 紀平梨花
スケーティング技術 9.00 8.61 8.21 8.75
要素のつなぎ 8.75 8.32 7.89 8.54
演技力 9.14 8.75 8.36 8.43
構成力 9.00 8.71 8.29 8.64
曲の解釈 9.07 8.79 8.25 8.68
総合点 35.97 34.55 32.80 34.42

1項目:10点満点

演技構成点が一番高いのは、アリョーナ・コストルナヤ選手ですね。

そして、5項目全てにおいて、一番高い得点です。

FS技術点・演技構成点の比較

*紀平梨花・ロシア3選手

選手 技術点 演技
構成点
減点 総合点
アンナ・
シェルバコワ
94.52 69.13 1.00 162.65
アリョーナ・
コストルナヤ
88.87 73.27   162.14
アレクサンドラ・トゥルソワ 96.80 65.93 1.00 161.73
紀平梨花 77.90 68.86 1.00 145.76

技術点は、アレクサンドラ・トゥルソワ選手が一番高く、演技構成点はアリョーナ・コストルナヤ選手が一番高いです。

しかし、総合点を見ると、ロシア3選手は、ほとんど差がないですね!

紀平梨花選手は、やはりジャンプの失敗が大きく、技術点でかなり差がついてしまっています。

FS技術点(基礎点・GOE)の比較

*紀平梨花・ロシア3選手

選手 基礎点 GOE
(加点)
総合点
アンナ・
シェルバコワ
85.78 8.74 94.52
アリョーナ・
コストルナヤ
69.55 19.32 88.87
アレクサンドラ・トゥルソワ 83.00 13.8 96.80
紀平梨花 71.75 6.15 77.90

基礎点が一番高い構成なのは、アンナ・シェルバコワ選手ですね。

4回転フリップが成功し、加点がもっと付いていれば、順位は入れ替わっていたかもしれません。

アリョーナ・コストルナヤ選手は、とにかく加点が多いですね!

紀平梨花選手も、ジャンプが全て成功していれば、加点も多く付き、点数がかなり伸びたでしょう。

FS演技構成点の比較

*紀平梨花・ロシア3選手

5項目 アリョーナ・
コストルナヤ
アンナ・
シェルバコワ
アレクサンドラ・トゥルソワ 紀平梨花
スケーティング技術 9.11 8.75 8.46 8.71
要素のつなぎ 8.86 8.32 7.75 8.29
演技力 9.36 8.71 8.46 8.61
構成力 9.14 8.64 8.21 8.71
曲の解釈 9.32 8.79 8.32 8.71
総合点 73.27 69.13 65.93 68.86

1項目:10点満点

FSも、演技構成点が高いのは、アリョーナ・コストルナヤ選手ですね。

そして、SPと同じく、5項目全てにおいて、一番高い得点です。

まとめ

技術点と演技構成点の詳細を見てみましたが、各選手、プログラム構成の特徴と戦略が出ていますね。


アリョーナ・コストルナヤ

技術点の基礎点は低いが、高いGOE(加点)を狙う。

演技構成点で高い得点を獲得し、差をつける。

・SPで他ロシア選手より得点を稼ぐ。(SPは規定で4回転不可)

【強み】
3アクセルだけでなく、全てにおいて、質のよいジャンプを跳べる。
演技構成点で高い評価を得られる。

アンナ・シェルバコワ

・FSで4回転を跳び、技術点を稼ぐ。

・演技構成点も、高い得点を狙う。

【強み】
4回転を跳べる。
演技構成点でも高い評価を得られ、バランスがとれている。

アレクサンドラ・トゥルソワ

・FSで4回転を4度を跳び、技術点を稼ぐ。

・SPで3アクセルを跳び、技術点を稼ぐ。

【強み】
FSで、4回転を4度も跳ぶことができる。
3アクセルも跳べる。

紀平梨花

・SP/FSともに、3アクセルで点数を稼ぐ。

・FSで4回転を跳び、技術点を稼ぐ。

・演技構成点でも高い評価を得られる。

【強み】
質のよい3アクセルで、高得点を期待できる。
4回転も跳べる。


こうして見てみると、
紀平梨花選手が、ロシア勢に勝つための戦略は、2種類あるかと思います。

1.3アクセルの質を上げることで勝負。
(アリョーナ・コストルナヤ選手のように、高いGOEを狙う)

2.4回転の精度を上げ、3アクセルと合わせて、高い技術点を得る。

先日、紀平梨花選手は、
カナダのオーサーコーチに師事することを発表し、4回転の完璧な習得を目標に掲げていましたので、後者の3アクセルと4回転をプログラムに組込む戦略になるでしょうね。

今のところ、紀平梨花選手が跳べる4回転は、基礎点の低い4回転サルコウです。

基礎点の高い他の4回転を習得できれば、アンナ・シェルバコワ選手やアレクサンドラ・トゥルソワ選手の技術点に並べるでしょう。

しかも、FSで3アクセルと4回転を組み込んだのは、紀平梨花選手しかいません。

質の高い3アクセル完璧な4回転を目指していけば、ロシア勢の上に立つことは十分可能です。

2020-2021の紀平梨花選手の活躍に期待しましょう!

https://kokonablog.com/rika-kihira-second-coach/