今、日本ではフィギュアスケート熱がスゴイですね!
ただ、ルールが複雑でむずかしい印象、ありませんか?
特に初心者には、
演技構成点?GOE?ステップシークエンス?など、
聞き慣れない言葉がたくさん出てきます。
そこで、男女シングルの
「基本的なルール」から
「ジャンプの基礎点やスピン・ステップ・コレオの採点方法」までを
「フィギュアスケート基礎知識」
「要素(エレメンツ)の基礎点、レベル」
の2つに分けて、
要点のみまとめてみました。
初心者の方でも、わかりやすいように解説しています。
これを知れば、もっとフィギュアスケートが楽しめますよ!
2020.5.11にISUから新ルールが発表されましたが、
取りやめになりました。(2020.7.9 ISU発表)
2020-2021シーズンは、2019-2020シーズンと同じルールです。
※ ここに掲載しているのは、
現行ルール(2020-2021シーズン)です。
(ルール改正され、
掲載内容が古くなった場合、
できるだけ早く新しい情報に書き換えますので、どうぞご了承下さい)
フィギュアスケートのルール改正は、毎年6月頃に開かれる
ISU(国際フィギュアスケート連盟)の会議で決定されます。
大幅に改正される場合もあれば、多少の改正のみの場合もあります。
フィギュアスケート基礎知識
この
「フィギュアスケート基礎知識」の部分は、
別記事
「フィギュアスケートの基礎知識やルールをやさしく解説!ジャンプ、プログラム構成も」
と同じ内容になります。
既にそちらを読まれた方は、飛ばして下さいね!
フィギュアスケートのシーズンは、
7月1日(ISU国際フィギュアスケート連盟の新年度)~翌年の3、4月までの期間です。
ただ、実際、本格的な大会開催は9月に入ってからなので、9月が新シーズンの始まり、と思われている方も多いです。
世界ランク上位の選手が出場する
主な国際大会は、
GPシリーズ(ファイナルを含む計7大会)
四大陸選手権
(ヨーロッパを除く4大陸が対象)
世界選手権
があります。
これに「各国の国内大会」が加わり、シーズン中、選手たちは大会を連戦する忙しい日々を送ります。
演技時間・得点
フィギュアスケートの大会は、
ショートプログラム(SP)
フリースケーティング(FS)
という2つのプログラムに分けられ、
競われます。
演技時間は、
SP:2分40秒、FS:4分
と定められています。
得点は、
SPとFSそれぞれの得点の合計が総合点となり、点数の高さで順位が決まります。
得点には、
技術点(ジャンプ他)
演技構成点(曲の解釈他)の2つがあり、
SPの得点=技術点+演技構成点
FSの得点=技術点+演技構成点
SPの得点+FSの得点=総合点
となります。
技術点は、
ジャンプなどの技によって基礎点が設定されており、
技の出来栄えによって、
更にプラスされたり、あるいは減点されたりします。
↑
(これを「出来栄え点がつく」といい、
出来栄え点のことをGOEといいます。
GOEは、ジャッジ(審判)が判断し、
-5~+5までの11段階で評価します。
演技構成点は、
5項目(ファイブコンポーネンツ)から採点されます。
*5項目*
スケート技術、
要素のつなぎ(ジャンプ等の要素と要素の間のステップほか)、
演技力、構成力、曲の解釈
ジャッジ(審判)が、プログラム全体を見て、10点満点で評価します。
他のスポーツとちがい、
この「演技構成点」がフィギュアスケートの採点を複雑にしています。
採点の定義はあるものの、
ジャッジの主観によるところも大きく、
選手を悩ませます。
ですがまた、そこがフィギュアスケートの面白さであるとも言えるでしょう!
各プログラム(SP.FP)には、それぞれ、
「組み込まないといけない要素(エレメンツ)」が定められており、
成されないと減点となります。
例えば、
SP:コンビネーションジャンプ(2~3つの連続ジャンプ)を一つ入れなければならない。
FP:コンビネーションジャンプは3回まで。
などがあります。
各要素(エレメンツ)の基礎点、レベル
プラグラムは大きく分けると、
・ジャンプ
・スピン
・ステップシークエンス
・コレオシークエンス
の4つの要素で構成されます。
要素別に採点方法(基礎点ほか)を見てみましょう。
ジャンプ
ジャンプは6種類あり、それぞれに基礎点が定められています。
回転数によっても違います。
ジャンプ種類 | 基礎点 4回転 |
基礎点 3回転 |
基礎点 2回転 |
トゥループ | 9.50 | 4.20 | 1.3 |
サルコウ | 9.70 | 4.30 | 1.3 |
ループ | 10.5 | 4.90 | 1.7 |
フリップ | 11.00 | 5.30 | 1.8 |
ルッツ | 11.50 | 5.90 | 2.1 |
アクセル | 12.50 | 8.00 | 3.30 |
この基礎点に、
GOE(出来栄え点-5~+5までの11段階)
が加わります。
*各ジャンプは、
こちらの記事の「ジャンプの種類」を
参考下さい。
↓
フィギュアスケートの知識やルールをやさしく解説!ジャンプ、プログラム構成も
ジャンプの得点 → 基礎点+GOE(出来栄え点)
良い出来だと、
基礎点より高い得点になりますが、
逆にわるい出来だと、
基礎点より低い得点になってしまいます。
スピン
スピンは、大きく分けて4種類。
その中で、さらに色々な種類があり、
多数のバリエーションがあります。
採点は、
レベル判定(5段階)+GOE(出来栄え点)で行います。
レベルは、回転数/回転速度/難しい姿勢・入り方・足換え、などで判定されます。
*スピンの種類は、
こちらの記事の「スピンの種類」を
参考下さい。
↓
フィギュアスケートの知識やルールをやさしく解説!ジャンプ、プログラム構成も
ステップシークエンス
ステップシークエンスとは、直線や円を描きながらターンとステップを踏み続けていく要素です。
シークエンスとは「連続」という意味です。
ターンは6種類、ステップは5種類あります。
採点は 、レベル判定(5段階)+GOE(出来栄え点)で行います。
↓
レベルは、ステップ・ターン の、難易度/種類の多さ/組み合わせ方/体の使い方、他で判定されます。
*ステップ、ターンの種類は、
こちらの記事の
「ステップシークエンス(ステップ)(ターン)」をご参考下さい。
↓
フィギュアスケートの知識やルールをやさしく解説!ジャンプ、プログラム構成も
コレオシークエンス
コレオシークエンスとは、
下記の要素を組み合わせ、連続(シークエンス)して行うことをいいます。
・ステップ
・ターン
・スパイラル
・アラベスク
・イーグル
・イナ・バウアー
・最大2回転までのあらゆるジャンプ
・スピンなどのあらゆる種類の動作
から構成されます。
採点は、
レベル判定はなく、基礎点3.0+GOEで評価されます。
FPでのみ行われる要素です。
*各要素は、
こちらの記事の「コレオシークエンス」を
参考下さい。
↓
フィギュアスケートの知識やルールをやさしく解説!ジャンプ、プログラム構成も
いかがでしたか?
フィギュアスケートって、技が色々ありますね。
ルールに至っては、やっぱり少し複雑ですね。
ジャンプの基礎点やルールは、よく改正されますので、
これらを踏まえながらプログラムを作り、
演技する選手って改めてすごい!と思います。