フィギュアスケート2019-2020シーズン女子シングルの結果を、主要大会のみまとめました。
大会ごとにSP/FS/総合点を掲載しています。
(主要大会)
・GPシリーズ、GPファイナル
・全日本選手権
・四大陸選手権
世界選手権は、コロナウイルス感染拡大の影響により、中止となりました。
表の最後には、シーズンの印象を書いていますので、興味のある方は是非ご一読下さい。
フィギュアスケートGPシリーズ2019(第1戦)アメリカ大会/女子
フィギュアスケートGPアメリカ大会2019(Skate America)
開催地:ラスベガス
順位 | 選手 | SP | FS | 総合点 |
1 | アンナ・ シェルバコワ (ロシア) |
67.60 | 160.16 | 227.76 |
2 | ブレイディ・テネル (アメリカ) |
75.10 | 141.04 | 216.14 |
3 | エリザヴェータ・トゥクタミシェワ (ロシア) |
67.28 | 138.69 | 205.97 |
4 | 坂本花織 (日本) |
73.25 | 129.22 | 202.47 |
5 | イム・ウンス(韓国) | 63.96 | 120.54 | 184.50 |
6 | 樋口新葉 (日本) |
71.76 | 109.56 | 181.32 |
7 | アンバー・ グレン (アメリカ) |
64.71 | 104.92 | 169.63 |
8 | カレン・ チェン (アメリカ) |
66.03 | 99.64 | 165.67 |
シニアデビューの
アンナ・シェルバコワ選手は、FSで、
4回転ルッツ-3回転トゥループのコンビ、
単独4回転ルッツを成功させました!
4回転を単独だけでなく、コンビで決めるという、前シーズンの女子シングルでは考えられないレベルのジャンプに、
世界中が驚愕、興奮しました!
フィギュアスケートGPシリーズ(第2戦)カナダ大会2019/女子
フィギュアスケートGPカナダ大会2019(Skate Canada)
開催地:コローナ
順位 | 選手 | SP | FS | 総合点 |
1 | アレクサンドラ・トゥルソワ(ロシア) | 74.40 | 166.62 | 241.02 |
2 | 紀平梨花 (日本) |
81.35 | 148.98 | 230.33 |
3 | ユ・ヨン (韓国) |
78.22 | 139.27 | 217.49 |
4 | ブレイディ・テネル (アメリカ) |
72.92 | 138.39 | 211.31 |
5 | エフゲニア・メドベージェワ(ロシア) | 62.89 | 146.73 | 209.62 |
6 | 本田真凜 (日本) |
59.20 | 120.06 | 179.26 |
7 | キム・ イェリム (韓国) |
61.23 | 115.70 | 176.93 |
8 | セラフィマ・サハノビッチ(ロシア) | 62.63 | 113.34 | 175.97 |
この大会の主役は、何といっても
アレクサンドラ・トゥルソワ選手でしょう。
FSでは、冒頭の4回転サルコウは転倒しましたが、
4回転ルッツ、
4回転トウループ-3回転トウループ、
4回転トウループ-1回転オイラー-3回転サルコウ
(3連続ジャンプ/女子初の演技後半)を成功!
女子選手として、初の技術点100点超えを果たし、
166.62点という驚異的な得点を叩き出し、優勝しました!
すごすぎます!!
フィギュアスケートGPシリーズ2019(第3戦)フランス大会/女子
フィギュアスケートGPフランス大会2019(International of France)
開催地:グルノーブル
順位 | 選手 | SP | FS | 総合点 |
1 | アリョーナ ・コストルナヤ (ロシア) |
76.55 | 159.45 | 236.00 |
2 | アリーナ ・ザギトワ (ロシア) |
74.24 | 141.82 | 216.06 |
3 | マライア ・ベル (アメリカ) |
70.25 | 142.64 | 212.89 |
4 | 坂本花織 (日本) |
64.08 | 135.16 | 199.24 |
5 | スター・アンアドリューズ (アメリカ) |
66.59 | 113.95 | 180.54 |
6 | 樋口新葉 (日本) |
64.08 | 135.16 | 174.12 |
7 | ニコル・ ショット (ドイツ) |
54.43 | 112.46 | 166.89 |
8 | リア・ セルナ (フランス) |
62.43 | 103.59 | 166.02 |
この大会の主役も、ロシア新鋭3人娘、
アリョーナ・コストルナヤ選手でしょう。
4回転は跳ばないものの、
3アクセルを単独/コンビで跳ぶことができる上、15歳とは思えない表現力をも兼ね備えた選手です!
SPでの3アクセルは回転不足となりましたが、FSでは、
冒頭の3アクセル+3ループのコンビ、3アクセルを単独で決め、堂々の優勝でした!
フィギュアスケートGPシリーズ2019(第4戦)中国大会/女子
フィギュアスケートGP中国大会2019(Cup of China)
開催地:重慶
順位 | 選手 | SP | FS | 総合点 |
1 | アンナ・シェルバコワ (ロシア) |
73.51 | 152.53 | 226.04 |
2 | 宮原知子 (日本) |
68.91 | 142.27 | 211.18 |
3 | エリザヴェータ・トゥクタミシェワ (ロシア) |
65.57 | 143.53 | 209.10 |
4 | ユ・ヨン (韓国) |
61.49 | 130.32 | 191.81 |
5 | ソフィア・ サモドゥロア (ロシア) |
63.99 | 121.30 | 185.29 |
6 | アンバー ・グレン (アメリカ) |
67.69 | 110.66 | 178.35 |
7 | 本田真凜 (日本) |
61.73 | 106.36 | 168.09 |
8 | イ・クリスティー・レオン (香港) |
53.90 | 103.57 | 157.47 |
2位の宮原知子選手は、ジャンプで回転不足をとられることが多く、この大会も5つの3回転が、回転不足の判定となりました。
しかし、表現力の評価は高く、技術点を演技構成点でカバーすることができる選手で、この大会でも2位の結果を得ています!
フィギュアスケートGPシリーズ2019(第5戦)ロシア大会/女子
フィギュアスケートGPロシア大会(Rostelecom Cup)
開催地:モスクワ
順位 | 選手 | SP | FS | 総合点 |
1 | アレクサンドラ・トゥルソワ(ロシア) | 74.21 | 160.26 | 234.47 |
2 | エフゲニア・メドベージェワ(ロシア) | 76.93 | 148.83 | 225.76 |
3 | マライア ・ベル (アメリカ) |
67.11 | 138.56 | 205.67 |
4 | エカテリーナ ・リャボヤ (アゼルバイジャン) |
64.01 | 123.76 | 187.77 |
5 | 横井ゆは菜 (日本) |
56.51 | 126.17 | 182.68 |
6 | アレクシア・パガニーニ(スイス) | 65.12 | 114.57 | 179.69 |
7 | ホンジー ・チェン (中国) |
57.17 | 118.60 | 175.77 |
8 | ニコル・ ショット (ドイツ) |
57.29 | 118.60 | 172.08 |
2位のエフゲニア・メドベージェワ選手は、SP/FSともに、ほぼ完璧な演技で、GPシリーズでは2年ぶりの表彰台に立ちました!
平昌OP後、拠点をカナダに移し、コーチ、練習方法やスケーティング理論も違う中、様々な苦労とプレッシャ-を乗り越えて得た結果です!
フィギュアスケートGPシリーズ(第6戦)NHK杯2019/女子
GP NHK杯2019
(NHK Trophy/
NHK国際フィギュアスケート競技大会)
開催地:北海道
順位 | 選手 | SP | FS | 総合点 |
1 | アリョーナ・コストルナヤ(ロシア) | 85.04 | 154.96 | 240.00 |
2 | 紀平梨花 (日本) |
79.89 | 151.95 | 231.84 |
3 | アリーナ ・ザギトワ (ロシア) |
66.84 | 151.15 | 217.99 |
4 | 横井ゆは菜 (日本) |
62.67 | 126.87 | 189.54 |
5 | 山下真瑚 (日本) |
65.70 | 123.55 | 189.25 |
6 | ソフィア・サモドゥロア (ロシア) |
63.85 | 119.42 | 183.27 |
7 | イム・ウンス (韓国) |
65.28 | 107.19 | 172.47 |
8 | スター・アンドリュース (アメリカ) |
58.92 | 107.80 | 166.72 |
1位アリョーナ・コストルナヤ選手、2位の紀平梨花選手は、ともに3アクセルを武器にする選手です。
2選手ともに、
SP:1回、FS:コンビ/単独 2回、
計3回の3アクセルを跳びました。
結果は、スピン・ステップ、その他の要素で、より加点が多くついた、
アリョーナ・コストルナヤ選手が優勝しました!
フィギュアスケートGPファイナル2019/女子
フィギュアスケートGPファイナル2019
(Grand Prix of Figure Skating Final)
開催地:イタリア・トリノ
順位 | 選手 | SP | FS | 総合点 |
1 | アリョーナ・コストルナヤ(ロシア) | 85.45 | 162.14 | 247.59 |
2 | アンナ・シェルバコワ (ロシア) |
78.27 | 162.65 | 240.92 |
3 | アレクサンドラ・トゥルソワ (ロシア) |
71.45 | 161.73 | 233.18 |
4 | 紀平梨花 (日本) |
70.71 | 145.76 | 216.47 |
5 | ブレイディ・テネル (アメリカ) |
72.20 | 139.98 | 212.18 |
6 | アリーナ ・ザギトワ (ロシア) |
79.60 | 125.63 | 205.23 |
表彰台は、ロシア新鋭3人娘が独占です!
アリョーナ・コストルナヤ選手は、
SP/総合点において、世界最高得点を叩き出すという、シニアデビューにして堂々のGPファイナル初優勝です!
全日本フィギュアスケート選手権2019/女子
全日本フィギュアスケート選手権2019
(Japan Figure Skating Champion Ships)
開催地:東京/国立代々木競技場
順位 | 選手 | SP | FS | 総合点 |
1 | 紀平梨花 | 73.98 | 155.22 | 229.20 |
2 | 樋口新葉 | 68.10 | 138.51 | 206.61 |
3 | 川畑和愛 | 65.53 | 128.43 | 193.96 |
4 | 宮原知子 | 70.11 | 121.32 | 191.43 |
5 | 横井ゆは菜 | 62.90 | 128.02 | 190.92 |
6 | 坂本花織 | 69.95 | 118.31 | 188.26 |
7 | 新田谷 凛 | 62.27 | 121.99 | 184.26 |
8 | 本田真凜 | 65.92 | 115.42 | 181.34 |
9 | 永井優香 | 64.78 | 109.10 | 173.88 |
10 | 吉岡志果 | 60.89 | 110.89 | 171.44 |
紀平梨花選手は、SPで3アクセルはステップアウトしましたが、FPで2回決め、日本選手権で初優勝を果たしました!
3位の川畑和愛選手は、伸び伸びとした演技で表彰台に。
シニアデビューはしていませんが、来シーズンは参戦かもですね。
四大陸フィギュアスケート選手権2020/女子
四大陸フィギュアスケート選手権2020
(Four Continents FigureSkating
Championships)
開催地:韓国/ソウル
順位 | 選手 | SP | FS | 総合点 |
1 | 紀平梨花 (日本) |
81.18 | 151.16 | 232.34 |
2 | ユ・ヨン (韓国) |
73.55 | 149.68 | 223.23 |
3 | ブレイディ・テネル (アメリカ) |
75.93 | 147.04 | 222.97 |
4 | 樋口新葉 (日本) |
72.95 | 134.51 | 207.46 |
5 | 坂本花織 (日本) |
72.95 | 134.51 | 202.79 |
6 | キム・ イェリム (韓国) |
68.10 | 134.66 | 202.76 |
7 | カレン・ チェン (アメリカ) |
67.28 | 133.78 | 201.06 |
8 | イム・ウンス(韓国) | 68.40 | 132.19 | 200.59 |
9 | アンバー ・グレン (アメリカ) |
65.39 | 125.44 | 190.83 |
10 | アリシア・ ピノー (カナダ) |
57.09 | 116.46 | 173.55 |
紀平梨花選手は、四大陸選手権2連覇です!
2位のユ・ヨン選手は、韓国人選手では、キム・ヨナさん以来11年ぶりの表彰台に立ちました。
地元韓国開催でしたので、観客は多いに盛り上がりました!
世界フィギュアスケート選手権2020/女子
世界フィギュアスケート選手権2020
(World Champion Ships Figures)
開催地:カナダ・モントリオール
コロナウイルス感染の影響により、中止となりました。
まとめ
2019-2020シーズンは、女子シングルにおいて、4回転時代の幕開けとなりました!
なんといっても圧倒的な技術力で他を圧倒した、
シニアデビューのロシア天才3人娘が強烈な印象を残しましたね。
点数としては、
アリョーナ・コストルナヤ選手
247.59(GPファイナル)
が最高得点でした。
これは驚異的な数字で、
現在の世界最高得点です。
また、上位の選手のほとんどが200点超えをマークしており、これは女子シングルのレベル向上を表しています。
コロナウイルス感染の影響で世界選手権が開催されなかったのは残念ですが、
トリプルアクセルを跳ぶ選手も多く現れ、女子シングルとして、
歴史に残る飛躍的なシーズンとなったのは間違いないでしょう!