フィギュアスケート2019ー2020シーズン男子シングルの結果を主要大会のみ、まとめました。
大会ごとにSP/FS/総合点を掲載しています。
(主要大会)
・GPシリーズ、GPファイナル
・全日本選手権
・四大陸選手権
世界選手権は、コロナウイルス感染拡大の影響により、中止となりました。
ページ最後に、シーズンの印象や、羽生結弦選手とネイサン・チェン選手のライバル対決についても触れています。
興味のある方は、一読頂けるとうれしいです。
- フィギュアスケートGPシリーズ(第1戦)アメリカ大会2019/男子
- フィギュアスケートGPシリーズ(第2戦)カナダ大会2019/男子
- フィギュアスケートGPシリーズ(第3戦)フランス大会2019/男子
- フィギュアスケートGPシリーズ(第4戦)中国大会2019/男子
- フィギュアスケートGPシリーズ(第5戦)ロシア大会2019/男子
- フィギュアスケートGPシリーズ(第6戦)NHK杯2019/男子
- フィギュアスケートGPファイナル2019/男子
- フィギュアスケート全日本選手権2019/男子
- 四大陸フィギュアスケート選手権2020/男子
- 世界フィギュアスケート選手権2020/男子
- ライバル対決/ネイサン・チェン選手と羽生結弦選手
フィギュアスケートGPシリーズ(第1戦)アメリカ大会2019/男子
フィギュアスケートGPアメリカ大会2019(Skate America)
開催地:ラスベガス
上位8名(SP/FS/総合点)
順位 | 選手 | SP | FS | 総合点 |
1 | ネイサン ・チェン (アメリカ) |
102.71 | 196.38 | 299.09 |
2 | ジェイソン・ブラウン (アメリカ) |
83.45 | 171.64 | 255.09 |
3 | ドミトリー・アリエフ (ロシア) |
96.57 | 156.98 | 253.55 |
4 | キーガン・ メッシング (カナダ) |
96.34 | 143.00 | 239.34 |
5 | 友野一希 (日本) |
75.01 | 154.71 | 229.72 |
6 | ボーヤン・ ジン(中国) |
74.56 | 150.42 | 224.98 |
7 | アレクセイ・ビシェンコ(イスラエル) | 79.76 | 139.94 | 219.70 |
8 | チャ・ジュンファン(韓国) | 78.98 | 140.69 | 219.67 |
優勝したネイサン・チェン選手は、2位に大差をつけ、この大会3連覇!
3位のドミトリー・アリエフ選手は、シニアでは、GPシリーズ初の表彰台でした。
フィギュアスケートGPシリーズ(第2戦)カナダ大会2019/男子
フィギュアスケートGPカナダ大会2019(Skate Canada)
開催地:コローナ
上位8名(SP/FS/総合点)
順位 | 選手 | SP | FS | 総合点 |
1 | 羽生結弦 (日本) |
109.60 | 212.99 | 322.59 |
2 | ナム・グェン (カナダ) |
84.08 | 178.69 | 262.77 |
3 | 田中刑事 (日本) |
80.11 | 169.91 | 250.02 |
4 | カムデン ・プルキネン (アメリカ) |
89.05 | 155.73 | 244.78 |
5 | デニス・バシリエフス (ラトビア) |
84.01 | 143.39 | 227.40 |
6 | マッテオ・ リッツォ (イタリア) |
70.12 | 153.66 | 223.78 |
7 | ニコラス ・ナドー (カナダ) |
75.22 | 147.11 | 222.33 |
8 | アンドレイ・ナズキン (ロシア) |
78.99 | 133.08 | 212.07 |
羽生結弦選手は、SP/FS/総合点ともに、当時の歴代最高得点で優勝しました!
その後、同シーズンGPファイナルで、
ネイサン・チェン選手に更新されるのですが、
SPに至っては、同シーズン四大陸選手権で、
再び羽生結弦選手が世界最高得点を更新しています。
レベルの高い戦いですね!
フィギュアスケートGPシリーズ(第3戦)フランス大会2019/男子
フィギュアスケートGPフランス大会2019(International of France)
開催地:グルノーブル
上位8名(SP/FS/総合点)
順位 | 選手 | SP | FS | 総合点 |
1 | ネイサン ・チェン (アメリカ) |
102.48 | 194.68 | 297.16 |
2 | アレクサンドル・サマリン (ロシア) |
98.48 | 166.62 | 265.10 |
3 | ケヴィン・ エイモズ (フランス) |
82.50 | 172.14 | 254.64 |
4 | モリス・ クヴィテラシヴィリ (ジョージア) |
78.79 | 157.59 | 236.38 |
5 | 樋渡知樹 (アメリカ) |
68.70 | 158.73 | 227.43 |
6 | セルゲイ ・ボロノフ (ロシア) |
76.60 | 144.38 | 220.98 |
7 | ニコラス ・ナドー (カナダ) |
69.42 | 148.26 | 217.68 |
8 | 宇野昌磨 (日本) |
79.05 | 136.79 | 215.84 |
8位の宇野昌磨選手は、残念ながら精彩を欠いた演技となり、シニア転向後、一番低い順位でした。
(このシーズン、メインコーチなしで臨むことを発表)
その後、メインコーチとして、
ステファン・ランビエールさんに師事することを発表!
全日本選手権では優勝し、4連覇を果たしています!
フィギュアスケートGPシリーズ(第4戦)中国大会2019/男子
フィギュアスケートGP中国大会2019(Cup of China)
開催地:重慶
上位8名(SP/FP/総合点)
順位 | 選手 | SP | FS | 総合点 |
1 | ボーヤン ・ジン (中国) |
85.43 | 176.10 | 261.53 |
2 | ハン・ヤン (中国) |
86.46 | 162.99 | 249.45 |
3 | マッテオ ・リッツォ (イタリア) |
81.72 | 160.16 | 241.88 |
4 | キーガン ・メッシング (カナダ) |
76.80 | 160.56 | 237.36 |
5 | 田中刑事 (日本) |
74.64 | 158.98 | 233.62 |
6 | チャ・ ジュンファン (韓国) |
69.40 | 152.86 | 222.26 |
7 | ブレンダン ・ケリー(オーストラリア) |
73.96 | 146.35 | 220.31 |
8 | カムデン ・プルキネン (アメリカ) |
78.92 | 139.75 | 218.67 |
5位の田中刑事選手は、SPのミスが響き、GPカナダ大会では3位でしたが、ファイナル出場は叶いませんでした。
しかし、その後の全日本選手権ではFPで4回転を2度決め、4年連続となる世界選手権出場を決めています!
フィギュアスケートGPシリーズ(第5戦)ロシア大会2019/男子
フィギュアスケートGPロシア大会2019(Rostelecom Cup)
開催地:モスクワ
上位8名(SP/FS/総合点)
順位 | 選手 | SP | FS | 総合点 |
1 | アレクサンドル ・サマリン (ロシア) |
92.81 | 171.64 | 264.45 |
2 | ドミトリー ・アリエフ (ロシア) |
90.64 | 169.24 | 259.88 |
3 | マカール・ イグナトフ (ロシア) |
87.54 | 165.33 | 252.87 |
4 | 宇野昌磨 (日本) |
87.29 |
164.95 | 252.24 |
5 | ナム・グェン(カナダ) | 87.01 | 159.19 | 246.20 |
6 | デニス・バシリエフス(ラトビア) | 87.08 | 154.01 | 241.09 |
7 | モリス・クヴィテラヴィシヴィリ (ジョージア) |
75.87 | 161.72 | 237.59 |
8 | 友野一希 (日本) |
80.98 | 156.56 | 237.54 |
ロシア人選手が、表彰台を独占です!
優勝したアレクサンドル・サマリン選手のFSでの「4回転ルッツ+3回転トゥループ」は、6人のジャッジが最高加点+5を付け、高い評価を得ました。
ロシア人選手が、地元GPロシア大会で優勝するのは、エフゲニー・プルシェンコさん以来です!
フィギュアスケートGPシリーズ(第6戦)NHK杯2019/男子
GPシリーズ NHK国際フィギュアスケート競技大会2019
(NHK Trophy)
開催地:北海道
上位8名(SP/FS/総合点)
順位 | 選手 | SP | FS | 総合点 |
1 | 羽生結弦 (日本) |
109.34 | 195.71 | 305.05 |
2 | ケビン・ エイモズ (フランス) |
91.47 | 158.55 | 250.02 |
3 | ローマン・ サドフスキー (カナダ) |
78.51 | 168.99 | 247.50 |
4 |
セルゲイ・ |
88.63 | 150.42 | 239.05 |
5 | ジェイソン ・ブラウン (アメリカ) |
73.73 | 157.54 | 231.27 |
6 | 山本草太 (日本) |
74.88 | 151.39 | 226.27 |
7 | マカール・ イグナトフ (ロシア) |
78.47 | 143.98 | 222.45 |
8 | アントン・ シュレポフ (ロシア) |
71.76 | 146.62 | 218.38 |
2位のケヴィン・エイモズ選手は、4回転は1種類しか跳びませんが、ステップが得意で、つなぎ部分やスケーティング力でも高い評価を得ています。
このシーズンのSPは、華麗なステップと特徴的なパフォーマンスで、観客に強い印象を残し、楽しませてくれました!
フィギュアスケートGPファイナル2019/男子
フィギュアスケートGPファイナル2019
(Grand Prix of Figure Skating Final)
開催地:イタリア・トリノ
出場選手全6名(SP/FS/総合点)
順位 | 選手 | SP | FS | 総合点 |
1 | ネイサン ・チェン (アメリカ) |
110.38 | 224.92 | 335.30 |
2 | 羽生結弦 (日本) |
97.43 | 194.00 | 291.43 |
3 | ケビン・ エイモズ (フランス) |
96.71 | 178.92 | 275.63 |
4 | アレクサンドル・サマリン (ロシア) |
81.32 | 167.51 | 248.83 |
5 | ボーヤン・ ジン(中国) |
80.67 | 160.77 | 241.44 |
6 | ドミトリー・ アリエフ (ロシア) |
88.78 | 131.26 | 220.04 |
ネイサン・チェン選手は、SP歴代2位、FS/総合点では、歴代1位の世界最高得点を叩き出し、優勝しました!
フィギュアスケート全日本選手権2019/男子
全日本フィギュアスケート選手権2019
(Japan Figure Skating Champion Ships)
開催地:東京/国立代々木競技場
上位10名(SP/FS/総合点)
順位 | 選手 | SP | FS | 総合点 |
1 | 宇野昌磨 | 105.71 | 184.86 | 290.57 |
2 | 羽生結弦 | 110.72 | 172.05 | 282.77 |
3 | 鍵山優真 | 77.41 | 180.58 | 257.99 |
4 | 田中刑事 | 80.90 | 171.54 | 252.44 |
5 | 佐藤 駿 | 82.68 | 163.82 | 246.50 |
6 | 友野一希 | 82.68 | 171.63 | 244.69 |
7 | 山本草太 | 68.16 | 171.63 | 220.49 |
8 | 須本光希 | 72.81 | 147.47 | 220.28 |
9 | 佐藤洸彬 | 78.84 | 136.39 | 215.23 |
10 | 島田高志朗 | 80.59 | 131.65 | 212.24 |
この大会での注目は、世界ランク上位のシニア選手ばかりではありません。
3位の鍵山優真選手は、SP7位と出遅れましたが、FSで巻返し、堂々の3位!
5位の佐藤駿選手(ジュニアGPファイナル2019優勝)は、SP/FSで4回転を成功させました。
2選手ともに、次代の日本人男子シングル選手エース候補です!
四大陸フィギュアスケート選手権2020/男子
四大陸フィギュアスケート選手権2020
(Four Continents FigureSkating
Championships)
開催地:韓国・ソウル
上位10名(SP/FP/総合点)
順位 | 選手 | SP | FS | 総合点 |
1 | 羽生結弦 (日本) |
111.82 | 187.60 | 299.42 |
2 | ジェイソン ・ブラウン (アメリカ) |
94.71 | 180.11 | 274.82 |
3 | 鍵山優真 (日本) |
91.61 | 179.00 | 270.61 |
4 | ボーヤン ・ジン (中国) |
95.83 | 171.84 | 267.67 |
5 | チャ・ ジュンファン (韓国) |
90.37 | 175.06 | 265.43 |
6 | ナム・グェン (カナダ) |
85.24 | 166.36 | 251.60 |
7 | 友野一希 (日本) |
88.22 | 162.83 | 251.05 |
8 | キーガン ・メッシング (カナダ) |
94.03 | 149.90 | 243.93 |
9 | 樋渡知樹 (日本) |
88.09 | 152.69 | 240.78 |
10 | ハン・ヤン(中国) | 82.32 | 157.09 | 239.41 |
羽生結弦選手は、SPで世界最高得点を出し、この大会初優勝!(意外です。)
鍵山優真選手は、全日本選手権に続き、この大会でも表彰台3位です!
世界フィギュアスケート選手権2020/男子
世界フィギュアスケート選手権2020
(World Champion Ships Figures)
開催地:カナダ・モントリオール
コロナウイルス感染拡大の影響により、中止となりました。
ライバル対決/ネイサン・チェン選手と羽生結弦選手
ここ数年の男子シングルにおいては、
やはり、ネイサン・チェン選手と羽生結弦選手の対決が話題ですね!
2選手ともタイプは違いますが、言うまでもなく並外れた才能の持ち主であり、男子シングルのレベルを向上させ、牽引しています。
2019-2020の結果はというと、
世界選手権は中止となりましたので、
GPファイナルで世界最高得点を叩き出し、
2位の羽生結弦選手に40点以上の差をつけての優勝した
ネイサン・チェン選手
335.30(GPファイナル)
に軍配が上がった印象ですね。
しかし、ファイナルを除くGPシリーズ全体見ると、
2選手とも、2大会優勝でGPファイナル進出は同じですが、点数で見ると、2大会とも300点を超えた羽生結弦選手の方が上回っていました。
特に、カナダ大会で羽生結弦選手は、
世界初の技となる
「4回転トゥループーオイラー(1回転のつなぎ)ー3回転フリップ」
の連続ジャンプを決め、
羽生結弦選手 322.59(GPカナダ大会)
という高得点をマークしています。
その後の四大陸選手権2020のSPでは、
羽生結弦選手は、世界最高得点を更新しています。
甲乙つけ難いですね。
とにかく、この2選手の戦いが、高レベルなのは間違いありませんね。
来シーズンも大注目です!